メルセデスベンツ vs ロールスロイス…古き良き高級車が対決

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英国BBC放送の人気TV番組『Top Gear』(トップギア)は、1963年式メルセデスベンツ『600』と、1972年式ロールスロイス『コーニッシュ』の比較テストの模様を放映した。

メルセデスベンツ600は、1963年に発表。天皇陛下の御料車としても知られる超高級車、1930年式『770グローサー』(通称:『グローサーメルセデス』)の再来といわれ、各国元首やVIPのために、メルセデスが当時の持てる技術のすべてを投入して開発した大型リムジンだ。

標準ボディの「リムジーネ」(5/6名乗り)は、全長5540×全幅1950×全高1510mm、ホイールベース3200mm。ロングボディの「プルマン」(7/8名乗り)になると、その全長は6240mm、ホイールベースは3900mmにも達した。他にも6ドア車やパレード用にボディ後部のルーフを開閉式とした「ランドレー」も用意された。

エンジンは6332ccのV8で、最大出力250ps、最大トルク51kgmを発生。2470kgという超ヘビーウェイトでありながら、4速ATとの組み合わせで、0 ‐ 100km/h加速9.7秒、最高速205km/hという当時としては1級の動力性能を備えていた。

600は1981年までの18年間の長きに渡って製造され、総生産台数は約2700台。現代でいえば、『マイバッハ』がその後継車ということになるだろうか。

一方、ロールスロイス『コーニッシュ』は、1967年に登場。デビュー当時は『MPWドロップヘッドクーペ』と呼ばれ、1971年からコーニッシュの愛称が付いた。4ドアサルーンの『シルバーシャドウ』よりもパーソナルユースを想定した2ドアクーペ&コンバーチブルだが、ボディサイズは全長5260×全幅1830×全高1520mm、ホイールベース3050mmと堂々としたものだ。

6747ccのV8は当時のロールスロイスの方針に従い、スペックは未公表。それでも3速ATとの組み合わせで、2360kgの重量級ボディを余裕のクルージング領域へ加速させた。ロンドン近郊のH.J.マリナー工場の熟練工が、ウッドやレザーを使って生み出すクラフトマンシップは、コーニッシュの真骨頂でもあった。

1977年にコーニッシュIIに発展し、1981年に2ドアクーペは生産を終了。1987年には残るコンバーチブルが、インジェクション付きエンジンを得た。1990年にはコンピューター制御を取り入れたコーニッシュIIIに進化。1992年にはATが4速化されたコーニッシュIVとなり、1995年に生産を終えている。

生産から約40年の時を経ても、いまなお圧倒的なオーラを漂わせる2台の超高級車。その比較レポートの様子は、動画共有サイトで見ることができる。
《森脇稔》

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