今月19日にツインリンクもてぎで開催されるIRLインディカー・シリーズ第16戦「ブリヂストン インディジャパン300マイル」。アンドレッティ・グリーン・レーシングで同シリーズにフル参戦中の武藤英紀選手が2日、自身の母校である東京都中央区立豊海小学校を訪問した。
同校は昨年に引き続き、輩に声援を送るための応援ツアーが組まれており、武藤選手もいつもとは異なる雰囲気に少々緊張気味。そして、372人の小さな後輩たちを前に、母国レースでの優勝を宣言。「ベストを尽くす、では目標にならないから、今度のもてぎは優勝します」とした。
後輩から「1位になったことはありますか?」というなかなか厳しい質問を受けたが、「もてぎで1位になります」と答え、改めて優勝の決意を新たにした。
また後輩たちには、「みんなは好きなことを見つけ、夢に向かってがんばってって欲しい。生きていくためのエネルギーになるから」と、人生において夢を持つことの大切さを語って聞かせた。
自身の夢に関しては、「レースのプレッシャーで辛いこともあるけど、初めて乗ったゴーカートの楽しさをキッカケにレーサーを志すようになった、あの頃の初心を思い出して頑張っている」と披露。今の後輩たちとほぼ同年齢の小学生の時に、レーサーを目指すようになったエピソードを語って聞かせた。
日本人インディーレーサーとして、これまでで最も恵まれた体制で参戦し、そして2位という結果を残している武藤英紀選手。その双肩に、ちびっ子たちの快挙達成の期待がかかった1日だった。