横浜ゴムは3日、「ADVAN」ブランドのレーシングタイヤを7年連続で「FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)」のコントロールタイヤとしてワンメイク供給すると発表した。
同社は2006年から同レースにコントロールタイヤを供給してきたが、ADVANレーシングタイヤがFIA(国際自動車連盟)の要求性能を十分に満たしていることが評価され、2010年から2012年シリーズまでの供給が決定した。
WTCCはF1、世界ラリー選手権(WRC)とともにFIAの三大世界選手権のひとつで、世界最高峰のツーリングカーレース。プライベートチームのほかに、BMWやシボレー、セアト、ラーダなどがワークス参戦している。欧州を中心に南米、アジア、今年からはアフリカでも開催され、レースの模様は世界中で放映されている。日本では昨年に引き続き岡山国際サーキットで10月31日 - 11月1日に開催される。同日、WTCCのサポートレースとして、同じく横浜ゴムがワンメイクタイヤを供給しているF4日本一決定戦も行われる。
同社は、サーキットでの適応性やタイプの違うエントリーカーが最良のパフォーマンスを発揮できるWTCC専用タイヤ「ADVAN A005(ドライ用)」と「ADVAN A006(レイン用)」を供給する。WTCCへのワンメイク供給を通じて「世界への情報発信」と「さらなる技術の進歩」を図り、「ADVAN」のハイクオリティとハイパフォーマンスをより強く訴求していく方針だ。