三井化学は、14日にトヨタ自動車が発表した新型レクサス『HS250h』に、トヨタ自動車、トヨタ紡織と共同開発した植物由来原料を用いたポリウレタンを用いた「自動車用シートクッション」が採用されたと発表した。
従来のシートクッションに用いられるポリウレタンは、石油由来のイソシアネート、ポリオールを反応させて製造するが、今回開発した植物由来ポリウレタンでは、石油由来のポリオールの一部を非可食植物であるトウゴマ由来の「ひまし油」の成分に置き換えることに成功した。
開発品は、ひまし油の成分を分子レベルでポリオールに近い構造へと変性させる技術を用い、自動車用シートに要求される反発弾性、耐久性を確保した。これにより、乗り心地を含めた性能はそのままに、製造から廃棄に至るポリウレタンのライフサイクルにおいて、CO2排出量を抑制するとともに、石油資源の使用量低減を図ったとしている。