三井化学、出光興産、住友化学の3社は9月10日、国内のポリオレフィン(PO)事業の競争力強化に向けた事業統合について基本合意したと発表した。
三井と出光の合弁会社であるプライムポリマー(PRM)が行うPO事業と、住友化学の国内PP事業およびLLDPE事業を統合する。住友化学はPRMの持ち分比率20%に相当する株式を取得する方法を検討している。
国内の合成樹脂需要の約5割を占めるPOは、自動車、電子材料、医療機器など多岐にわたる用途に使用される重要な素材だ。しかし1990年代以降、国内POメーカーは統廃合を進めてきたものの、供給過多という課題は依然として解消されていない。