ホンダは、同社の生産システムの特徴であるフレキシブルシステムを活用し、6月中旬から、ハイブリッドカー『インサイト』を従来の鈴鹿製作所の第1ラインに加え、第3ラインでも生産を開始したと発表した。
インサイトは、燃費が良くて環境に優しいほか、エコカー減税や環境対応車購入補助金制度の効果もあって販売は順調に推移している。海外市場にも積極的に投入するため生産を増強、鈴鹿第3ラインでも生産を開始した。
同社の工場は、短期間・低コストで生産機種をフレキシブルに変動できる生産システムを導入している。
トヨタ自動車の新型『プリウス』は注文が殺到、納期はすでに来年の3月ごろになる予定で、環境対応車購入補助金が受けられなくなる可能性も出ている。これに対してホンダは、インサイトなら「すぐに納車できる」ことをうたい文句にしており、さらに生産能力を増強して需要を開拓する構えだ。