【新聞ウォッチ】軽も抜いた プリウス の光と影

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年7月7日付

●車販売低調続く、6月ハイブリッドのみ健闘 / 輸入車販売14カ月連続減少(読売・8面)

●充電池で動く耕運機、家庭菜園向け新型(読売・8面)

●フェラーリが出展辞退検討、東京モーターショー(読売・8面)

●審議1カ月米政府狙い通り、資産売却承認 新GMへスピード重視(読売・9面)

●無資格業者に車検書類、国交省所管振興会職員「適合証」渡す(朝日・39面)

●トヨタVSホンダ、エコカー攻勢か既存車と共存か(毎日・4面)

●国道12橋鋼材損傷、国交省調査、三重,秋田では破断(毎日・28面)

●大手6社、量産態勢休日出勤を再開(産経・11面)

●車のCO2排出量、市区町村ごと色分けマップ、国立環境研公開「対策考える材料に」(東京・3面)

●社説:電気自動車:炭素封じの牽引役を(東京・5面)

●月末に電気自動車発売の三菱自・益子修社長に聞く:時代先取り、有利に(東京・7面)

●フィアット、広州汽車と合弁生産、小型セダン、年14万台(日経・9面)

●ディーゼルエンジン、共同開発打ち切り、トヨタ・いすゞ(日経・11面)

●環境ブランド日経BP調査、トヨタ10年連続首位、エコカーに高い評価(日経・12面)

ひとくちコメント

6月の軽自動車を含めた車名別新車販売総合ランキングでトヨタ自動車のハイブリッド車『プリウス』が初の首位に立った。6日付の毎日夕刊は1面トップで「新プリウス首位」を報じたほか、各紙も「プリウス断トツ」(朝日)のニュースを大きく取り上げた。

きょうの各紙にもその快走ぶりを続報している。読売は「車販売低調続く」との見出しで、「ハイブリッドが人気を集める一方で新車全体の販売状況は弱々しいままだ」と指摘。日経も「高級車のクラウンや主力車のカローラの販売台数が半減。車種ごとの環境対応などで販売の明暗が分かれてきた」と分析する。

朝日は、「4月から拡充されたエコカー減税などを追い風に、低燃費車が市場で存在感を高めている」として各社の売れ筋の「低燃費車」を紹介しただけの記事。毎日は、ハイブリッド車の好調ぶりが目立つトヨタとホンダの販売戦略に踏み込んだ分析記事で、「プリウスなどのハイブリッド車に全勢力をつぎ込むトヨタに対し、ホンダは既存の売れ筋のガソリン車の販売との共存共栄を図る戦略を模索している」と相違点を取り上げている。

きょうの日経によると、トヨタはいすゞとの小型ディーゼルエンジンの共同開発を打ち切る方針という。ハイブリッド車に経営資源を集中させるためだそうだ。

20万台を超える受注台数から“プリウス旋風”はしばらく続くものと思われるが、それが重病患者を治す特効薬なのか、それとも一時しのぎの痛みを止める鎮静剤で終わるのか、効き目がわかるのはこれからである。

《福田俊之》

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