矢野経済研究所は、リチウムイオン電池材料の世界市場に関する調査を実施。需要拡大が期待される自動車用途では、2012年から2015年頃の本格的に市場が立ち上がるとの調査結果を公表した。
調査結果によると、2008年度のリチウムイオン電池5材料(正極材料、負極材料、セパレーター、電解質、集電体)市場規模は、前年度比16.6%増の2142億円と推計。
2011年度までのリチウムイオン電池需要は、依然として携帯電話、ノートパソコンなどのポータブル機器が牽引、新規需要として、電動工具や電動スクーターなどの中型機器への搭載が増加していく見込みとしている。
この結果、2011年度、リチウムイオン電池5材料の市場規模は2008年度比9.5%増の2345億円と予測した。
調査期間は2008年9月 - 09年5月で、リチウムイオン電池二次電池メーカー、リチウムイオン電池材料メーカーに専門研究員が聞き取り調査を行った。
結果は、「リチウムイオン電池市場の現状と将来展望2009年版 - 材料編 - 」にまとめている。