BMWは22日、『5シリーズGT』(グランツーリスモ)の市販バージョンを発表した。
5シリーズGTは、セダンやSUV、ステーションワゴンの機能を1台にまとめた新ジャンルカー。シャシーは次期『5シリーズ』と共用し、全高はセダンとSUVのほぼ中間で、クーペのようなルーフラインを備え、テールゲートは『X6』のように傾斜している。
ハイライトは、航空機のファーストクラス並みを謳う快適性だ。ボディサイズは全長4998mmで『7シリーズ』の5070mmに近い大きさ。ホイールベースは3070mmと7シリーズと同一だ。この結果、5シリーズGTは後席足元にたっぷりとした空間を確保。また、全幅は1901mm、全高は1559mmで、前後席ともに頭上と横方向には十分なゆとりがある。
荷室には新アイデアとして、2段階で開閉できるハッチゲートを採用。大きな荷物を積む時は、ハッチゲートをフルオープンにし、ちょっとした荷物を載せる場合は、小型ゲートを開ける。荷室容量は570-1650リットル(VDA測定法)だ。
市販バージョンはコンセプトカーと比べると、ドアミラーやアルミホイール、マフラーなどのデザインを変更。また、エンジンはガソリン2、ディーゼル1の直噴3機種と公表された。すべてユーロ5の排出ガス基準を満たしている。
5シリーズGTは、9月のフランクフルトモーターショーで正式発表。欧州では10月後半から販売が開始される。ドイツでの価格は、530dが5万5200ユーロ(約726万円)、535iが5万5700ユーロ(約733万円)、550iが7万3500ユーロ(約967万円)だ。
新型の高い機能性を紹介したPRビデオは、動画共有サイトで見ることができる。