スズキは11日、09年3月期決算会見を行った。その席上、鈴木修会長は環境車について聞かれ、「悩みながらあの手この手で進めていかなければならない」と強調した。
現在、スズキはGMと共同でハイブリッド車などの開発を進めているが、「ちょっと怪しくなってきた」と鈴木会長。かといって他社と進めていくわけにもいかない。
「うちも全然やっていないわけではなく、ひたすら一生懸命に努力しているところ」だそうだ。しかし、鈴木会長はハイブリッド車や電気自動車などの開発よりももっと進めなければならないことがあるという。
それは軽自動車のさらなる燃費向上だ。乗用車が1リットル当たり30 - 35kmも走るとなると、軽自動車が20kmでいいはずがない。
「現行のガソリン車をどうするかという問題の方がハイブリッドや電気自動車の開発よりも重要だと考えている。軽自動車の燃費改善をかなり進めていかなければならない」と鈴木会長は強調した。
ハイブリッド車の販売合戦が加熱する裏で、軽自動車自体の存在意義が問われる時代に入った。