3月下旬に日本発表された、BMWのフラッグシップモデルの新型『7シリーズ』。1300万円オーバーの最上級モデル「750Li」に、180cm+・90kg+の巨漢記者が乗り込み、車内をチェックしてみる。
「750i」および「740i」の全長5070mmに対し、750Liおよび「740Li」は、140mm延長されて5210mmとなっている。140mmの違いは如実で、同時に乗ってみた740iでも前後のシート間に余裕を感じたが、750Liはさらに空間的な広がりを感じる。
広すぎるぐらいに感じるのだが、その空間的な余裕はちゃんと活用されており、リヤ・エンターテイメント・システムとして、運転席・助手席共にシートバック背面には9.2インチの独立したふたつのモニターが備えられている。DVDなどを鑑賞できるのだが(後席で操作可能)、このぐらいの距離がないと、見づらいというわけだ。
そして全幅は1900mmと同じだが、車高5mmほど低くなって1485mmだ。5mm低い分は、それほど気にならない。約1mほどの座高の記者だと、後席のヘッドクリアランスは手のひら1枚分ぐらいだった。
前席は、高さ的には、コブシ横ひとつ分のヘッドクリアランス。全体的に余裕を持たせてあるので、どこかがきついとか、身体の一部がぶつかる場所があって気になるとか、そういうところは一切ない。記者より一回り大きい欧米人でも問題ない余裕だ(彼らは座高が低いから、天井に頭をぶつける心配もない)。助手席についても特に問題はない。
自分で運転するには車体が大きいだけに少々気を遣うが、乗せてもらう分には申し分のない1台である。