シトロエンは20日、上海モーターショーで『Cキャトル』を発表した。同車は『C4』ベースの4ドアセダン、『Cトリオンフ』のマイナーチェンジ版。今回から、車名をCキャトルに変更した。
C4は2004年に欧州デビュー。フォルクスワーゲン『ゴルフ』やプジョー『307』と同じ欧州Cセグメントに属する小型5ドア&3ドアハッチバックだ。シトロエンは5ドアを「サルーン」、3ドアを「クーペ」と呼ぶ。2008年には内外装のリファインと、BMWと共同開発したガソリンエンジン搭載などの改良を受けている。
中国ではハッチバックよりも、独立したトランクを持つ4ドアセダンのほうが、好まれる傾向にある。そこで中国向けには、以前からC4のセダンバージョンが、Cトリオンフの車名で投入されてきた。
Cキャトルの開発はPSAプジョーシトロエンの中国パートナー、東風汽車と共同で実施。生産も現地で行う。外観はC4のマイナーチェンジ仕様に準じており、フロントマスクはC4シリーズと共通イメージ。大型のテールランプなど、ボリューム感あるリアスタイルは、Cキャトル独自のものだ。ホイールベースは2710mmと5ドアよりも100mm伸ばされ、後席の居住空間が引き上げられた。
Cキャトルは中国で6月から販売開始。シトロエンは2010年までに中国230都市へ3100の販売ネットワークを拡大する方針。「Cキャトルが中国で人気のM1セグメントで最高の選択肢となる」とシトロエンは自信たっぷりだ。