住友ゴム工業は2日、ドイツ、ハンブルクで開催された「タイヤ・テクノロジー・エキスポ2009」で同社の「100%石油外天然資源タイヤを2013年までに市販する」という環境への積極的な取り組みが「Environmental Achievement of the Year」を受賞したと発表した。
タイヤ・テック・エキスポは、2001年から毎年欧州で開催されているタイヤ製造などに関する技術発表・展示会で、タイヤメーカーをはじめ素材メーカー、公的研究機関などがその研究成果を発表し、製造や技術など、5つの分野で優秀なものを表彰している。
同社では、石油や石炭などの化石資源への依存度を最小にとどめるとともに、タイヤの転がり抵抗を下げることにより地球温暖化の原因となるCO2の削減に貢献する石油外天然資源タイヤの開発に積極的に取り組んでおり、2006年3月には石油外天然資源比率70%の「ENASAVE ES801」、また2008年6月には同比率を97%まで高めた「ENASAVE 97」を発売した。現在、2013年の発売を目指して100%石油外天然資源タイヤの開発に着手している。
今回の受賞は、同社では環境負荷軽減のための先進的な取り組みと技術力が認められた結果であるとしている。