米国ホンダは3月31日、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)とIIHS(道路安全保険協会)から、アキュラの全車種が最高の衝突安全評価を得たことを明らかにした。両テストともに最高評価を獲得したのは、アキュラが初めてである。
NHTSAの衝突テストは、前面フルラップ衝突が56km/h、側面衝突が62km/hで実施。ダミー人形への傷害値を元に、1-5の5段階で安全性を評価する。
一方、IIHSの衝突テストは、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突50km/h、後方衝突32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
NHTSAは3月25日、アキュラ『TL』の側面衝突テストの結果を公表。以前に行った前面衝突テストと横転テストの結果も踏まえて、総合評価で最高の5つ星を与えた。これでTLより前にテストを受けた車種も含め、現行アキュラ全車種が5つ星評価となった。
また、IIHSは2008年11月、アキュラTLの衝突テストの結果をアナウンス。前面オフセット衝突、側面衝突、後方衝突の3テストで、GOOD(優)評価に輝いた。これにより、現行アキュラ全車がIIHSの推奨する「トップセーフティピック」に認定された。
アキュラは全車に、ACE(アドバンスド・コンパティビリティ・エンジニアリング)技術を応用した強固なボディ構造を採用。VSA(ビークル・スタビリティ・アシスト)も全車に標準装備している。
米国ホンダのジョン・メンデル上級執行役員は、「米国の顧客は安全性を重視して車選びをする時、アキュラを必ず選択肢に入れるだろう」と、自信たっぷりにコメントしている。