気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年3月2日付
●自治体地元製の購入拡大、「城下町」企業支援(読売・3面)
●非正社員1万6000人解雇、年末まで独VW会長方針(朝日・7面)
●地方の高速、休日1000円乗り放題へ 料金、東京-仙台17通り「複雑」「渋滞が心配」(朝日・27面)
●レインボーブリッジ封鎖!(産経・1面)
●来春新卒採用、内需型企業がけん引(産経・3面)
●2030年、働く場所はありますか? 4か月で変わった日本(産経・25面)
●「緑のニューディール」骨格固まる、電気自動車などシェア支援(東京・1面)
●カーシェア拠点100か所に拡大、オリックス自、関西で(日経・9面)
●人こと:成長前提のもの作りから脱却、ヤマハ発動機・梶川社長(日経・9面)
ひとくちコメント
2009年度予算の年度内成立が確定したことで全国の高速道路で早ければ3月下旬にも料金の大幅値下げが始まるが、きょうの朝日が社会面でその問題点を取り上げている。
政府の景気浮揚対策の一環で、「週末の地方高速道はETC利用ならどこまで走っても1000円で乗り放題」が目玉だが、記事によると、値下げ幅は時間帯によって複雑なうえ、「連休中の渋滞が心配」「ほかの交通機関の利用者が流れるだけ」という冷めた見方もある、と指摘している。
中でも懸念されるのが「渋滞」だろう。日本人のドライバーはスタンド前に長蛇の列を連ねても1円でも安いガソリンを求めたがる。「1000円で乗り放題」となれば、はっきりとした目的もなく「とりあえずドライブ」族が増加するのは火を見るよりも明らか。
巣ごもり派をアウトドアにおびき出す効果は期待できそうだが、渋滞で疲れ果てることになれば、観光地などで消費する経済効果は極めて限定的とみられる。