【ジュネーブモーターショー09】ベントレー コンチネンタルSS…バイオで史上最速

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【ジュネーブモーターショー09】ベントレー コンチネンタルSS…バイオで史上最速
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ベントレーは25日、『コンチネンタルスーパースポーツ』を発表した。0-100km/h加速3.9秒、最高速329km/hとベントレー90年の歴史で最速の性能を持ちながら、E85バイオ燃料に対応している。ジュネーブモーターショーで正式発表される予定。

ベントレーは2008年のジュネーブモーターショーで環境性能の強化を宣言。2012年までに全車をバイオ燃料対応車とする計画だ。その先陣を切って登場したのが、コンチネンタルスーパースポーツである。

エンジンは『コンチネンタルGTスポーツ』の6.0リットルW12ツインターボがベース。10%のブーストアップ、インタークーラーの冷却性能引き上げなどにより、最大出力は3.5%アップの630ps/6000rpm、最大トルクは6.7%アップの81.6kgm/1700-5000rpmを発生する。

これだけの高性能でありながら、燃料はガソリンだけでなく、E85燃料まで対応したフレックスフューエル。E85燃料はガソリン15%と植物由来のバイオエタノール85%を混合した燃料で、CO2排出量は最大70%低減されるという。ベントレーは「高級スポーツカーで初めてバイオ燃料に対応させたモデル」と胸を張る。

軽量化を促進しているのもポイント。アルミホイールでマイナス10kg、ブレーキでマイナス20kg、リアシートの廃止でマイナス45kgなど、軽量化に取り組み、トータで110kg軽くなり、車重は2240kgとなった。

トランスミッションはZF製の6速ATの「クイックシフト」。シフトチェンジの時間を50%短縮するとともに、シフトダウン時は6速から4速など、1段飛ばしの変速が可能。回転を合わせるレブマッチング機能も組み込まれる。駆動方式はフルタイム4WDで、前後トルク配分は40対60が基本。カーボンセラミックブレーキの導入やサスペンションの強化、ESPの専用チューニングも行われた。

エンジンの強化、軽量化、新トランスミッションの採用などにより、コンチネンタルスーパースポーツは、0-100km/h加速3.9秒、最高速329km/hと、ベントレー90年の歴史において、最強、最速のパフォーマンスを実現した。

インテリアは後席をなくして2シーターとしたのが大きな特徴で、後席部分にはストレージボックスが置かれ、ボディ剛性向上のためのバーが装着される。スポーツシートは軽量なカーボンタイプ。内装材には、レザー&アルカンターラがふんだんに使用され、インパネにはカーボンパネルがアクセントとして添えられた。

外観はボンネットのツインドームやバンパーの大型エアインテークが最強モデルの証。リアフェンダーは50mm拡幅され、275/35ZR20サイズのピレリPゼロUHP(ウルトラハイパフォーマンス)が収まる。グリルやアルミホイール、ヘッドランプやウインドウ回りは、ダークスモークメッキ仕上げとなる。

コンチネンタルスーパースポーツは3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。欧州では今秋、北米では2010年夏までに発売される。自動車メーカーにとって環境問題が避けて通れない課題となる中、バイオ燃料への対応がベントレー当面の生き残り策と見てよさそうだ。

《森脇稔》

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