富士重工業は、スバル『インプレッサ WRX STI』に国内では専用の2.5リッターターボエンジンを搭載した「A-Line」を追加設定し、2月24日から販売を開始した。
新たに追加設定するWRX STI A-Lineは、WRX STIをベースに、専用の2.5リッターターボエンジンを搭載した。このエンジンはシングルスクロールタイプのターボチャージャーを採用し、2800回転から最大トルクを発生するフラットなトルク特性を実現する。
吸排気バルブの開閉タイミングを連続的にコントロールするデュアルAVCS(アクティブバルブコントロールシステム)も採用し、低速トルクを向上させるとともに、高回転域までの優れた出力特性を実現するほか、燃費性能の向上にも寄与する。吸気の流れをコントロールして燃焼効率を高めるTGV(タンブルジェネレーテッドバルブ)も採用した。
ドライバーが任意でエンジン特性を切り替え、3種類のエンジンを使い分けるように走行特性を選択できる「SI-DRIVE」を採用した。また、パドルシフトや、マニュアルモードのシフトダウン時に、スムーズでレスポンスの良い変速を実現するダウンシフトブリッピングコントロール(回転数同期制御)を採用。Dレンジのままでもパドル操作のみで一時的にマニュアルモードへ切り替えることができるテンポラリーマニュアルモードを採用した。
VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を採用し、前後輪トルク配分を走行状況に応じて連続可変制御し、優れた操縦安定性を実現する。
フロント17インチ2ポット、リヤ16インチの専用ベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキをメーカーオプションで設定する。VDC(ビークルダイナミクスコントロール)やクルーズコントロールを標準装備する。
インテリアは運転席8ウェイパワーシート付のファブリック/合成皮革と本革の2種類のシートを設定するとともに、本革シートにはフロントシートヒーターを装備する。シルバーのダブルステッチを施したソフトレザー表皮のドアアームレストや、本革巻ATセレクトレバー周りにシフトブーツと金属調処理を施したリングを採用する。
価格は315万円。