アウディジャパンが2日に発売した『S3スポーツバック』。そのフットワークは、標準モデルの『A3スポーツバック』とはひと味違う走りを見せてくれる。
S3スポーツバックには、ダンパーやスプリングなどに専用チューニングが施されたスポーツサスペンションが標準装備されており、タイヤサイズもA3スポーツバック「2.0TFSI」よりも1インチ大きな18インチタイヤが装着されている。クワトロシステムもアウディS3スポーツバック専用に最適化されており、大トルクを受け止めるべく強化されている。
アウディジャパン商品企画部長の青木徹さんは「アウディS3スポーツバックは高いパフォーマンスを得るためにスポーツサスペンションや大径タイヤを装着しています」
「さらにオプションでノーマルとスポーツの2段階切り替えが可能なマグネティックライドも用意しております。マグネティックライドを装備すれば卓越したドライビングダイナミクスと快適な乗り心地を両立することができます」とコメント。
実際に、標準モデルと比べると乗り心地自体は多少硬くはなっているが、マグネティックライドをノーマルにしておけば嫌な突き上げ感はなく、市街地でも穏やかな乗り心地を提供してくれる。この状態でもロール感などは抑えられているので、十分にスポーティな走りが可能だ。
そして、スポーツモードを選べば瞬時に足回りがハードになり、より機敏なフットワークに変身する。ただし乗り心地も少し硬くなるので、スポーツモードはワインディング専用といった使い方が合いそうだ。
専用に最適化されたクワトロシステムのお陰で、コーナー脱出時にアクセルを深く踏み込んでも、大トルクを確実にトラクションに変えてくれるので、アンダーステア知らずの安定感の高い走りを披露してくれる。
S3スポーツバックは、ハイパフォーマンスと環境性能の両立したパワートレインが最大の見どころではあるが、それを活かしきることができるフットワークにも魅力的なものがある。