【GARMIN nuvi205Wインプレ その2】説明書不要の操作性と確かな位置精度

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日本版ローカライズのハンディを感じさせない明快UI

GARMINの大きな特徴はシンプルで使いやすいことであり、それは機能が大幅に増えたnuvi205Wでも変わらない。インターフェースは明快で、ごく普通に目的地を検索し、ガイドさせるだけなら説明書を読む必要はまったくない。

目的地検索はジャンル別、住所、電話番号など一般的なものだが、このうちジャンル検索を選ぶと「近隣検索」というメニューが表示される。多くのナビでは目的地検索と近隣検索は別メニューになっているものだが、nuvi205Wはそれが統合されているのだ。これが使ってみると非常に操作しやすい。しかも、現在地の周辺はもちろん、目的地の周辺やそのルート上の周辺、あるいは任意に指定したポイントの周辺検索もできる。

このようにインターフェースは非常によく考えられており、住所の選択や名前、電話番号の文字入力なども操作性は極めて良好だ。基本的にはアメリカ製のPNDを日本版にローカライズした製品なのだが、そのハンディは感じさせないどころか、UIの面では国産PNDも見習うべきと感じる部分も多い。

◆GPSのみの測位ながらハイレベルな位置精度

位置精度もライバルを越えていると思わせるレベルにある。多くのPNDと同様にGPSだけに頼っているのだが、この部分こそがGARMINの真骨頂なのだ。ハンディGPSで培ったノウハウにより位置精度は非常に高く、また感度がいい。ビルの谷間や高架下など条件の悪い場所でも驚くほどねばり強く衛星をキャッチし続けるのだ。もちろん条件が悪くなれば位置精度も低下するが、全体としてジャイロセンサーや車速信号を使うナビに匹敵する位置精度といえる。

一方、地図の表示についてはあまりいい印象を持たない人が多いかもしれない。これもGARMINの伝統なのだが、とにかく徹底したシンプル表示だ。おおざっぱにいえば道路を示す線と地名、お店などを示すアイコンくらいしか表示されない。しかし、実はこの地図がGARMINユーザーの間では評判がいいのだ。シンプルゆえに視認性が高く、運転中にパッと見たときに読みとりやすい。それでも以前の機種はやはり情報不足の感が否めなかったが、nuvi205Wではジャンクションビューや道路案内標識が必要に応じて情報不足を補ってくれる。

検索するルートや音声案内もおおむね良好で、試した範囲では無意味な遠回りをしたりすることはなかった。音声ガイドも聞き取りやすく、やや簡潔すぎるきらいはあるが慣れれば分かりやすい内容だ。

ただ、ルート検索時に1種類のルートしか検索できず、高速道路を使うか使わないかの選択をするには検索前に回避設定を変更しておくしか方法がない。このあたりはやや不満が残るところだ。ただし、検索したルート全体を表示させるのが面倒というGARMIN特有の欠点は改善され、簡単にルートを確認できるようになった。

《山田正昭》

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