『パサートCC』のインパネデザインは、基本的には『パサート』と同じながら、インテリアデザイン全体の色、素材を変えている。ウッドパネルはウォールナットやポプラからバボナウッドに。ステアリングホイールは、新デザインの3本スポークタイプでスポーティーに。メーター照明もホワイトイルミネーションだ。
シートは、ブラック以外にもコーンシルクベージュ&ブラックとトリュフのナッパレザー。コントラストでハッとさせる。ドアトリムのデザインもパサートとは変え、ウッドやアルミのトリムパネルも備わり、パサートより華やかな印象だ。
「RNS 510」は、フォルクスワーゲン車専用に開発された最新のHDナビゲーションシステム。専用開発のため、インパネにフィットしたデザインで、ボタン類も大きく操作性にも配慮されている。輸入車でここまでやるのは珍しい。
オーディオはデンマークの高級スピーカーメーカーの「DYNAUDIO」。ちなみにボルボも採用するプレミアムオーディオシステムだ。
パッケージングは、後席を2名分とし、ゆったりとなおかつパーソナル感を強調。見晴らし開放感を考え、フロントより上げたリアヒップポイントにし、低く弧を描くルーフを見ると、気になるのが居住性。しかし実際に前後に座ってみると、ヘッドクリアランス、足元とも十分なスペースを確保しているのは、さすが質実剛健なフォルクスワーゲンといえるだろう。