ヤマハ、中瀬工場に太陽光発電と風力発電を設置

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ヤマハ発動機は、製造部門で、カウリングなど二輪車などの外装部品の成形・塗装などを手がける中瀬工場(浜松市浜北区)に、環境対応による「脱石油化」の一環として、太陽光発電と風力発電の両システムを設置し、25日から稼動したと発表した。

太陽光発電と風力発電の同時稼動は、同社としては初めてで、2つの装置による発電量は、年間約2万6000kwhで、約18tの二酸化炭素削減効果が見込まれる。
 
2つの装置により発電した電力は、同工場の厚生棟事務所の照明や空調などに使用する。
 
太陽光発電システムは、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究事業として導入しており、同社では7基目の設置となる。設置後、4年間は同機構へのデータ提供を行う。このシステムは「新型モジュール型」を採用している。これは従来の製品と比べ、同一定格出力の従来品と比べて年間発電量が多いことと、装置を製造する過程での二酸化炭素発生量が少なく、環境にやさしいメリットがある。
 
縦型風力発電システムは、同社で初めての設置となるが、プロペラ型の風車に比べて音が静かというメリットがあり、近隣への環境にも配慮した装置となっている。
 
同社の製造部門では、コージェネレーションシステム(熱電併給)や太陽光発電システムの導入、アルミ溶解燃料を重油から天然ガスへ転換するなどの環境対応を推進している。また、同社は2010年度までに製造段階での二酸化炭素排出量を1990年度の9万9853tから12.5%削減することを目標としていたが、各種取り組みの結果、2007年度には14.4%削減でき、目標を前倒しで達成している。
 
今後も環境への取り組みを進めるなかで、燃料の「脱石油化」を図るとともに、新エネルギーの導入も積極的に進めていく方針だ。

《レスポンス編集部》

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