「インターネット検索で目的地を探したい」…クラリオンMiND開発担当者

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クラリオンは、インテルAtomプロセッサ搭載のモバイルインターネットナビゲーションデバイス、『MiND』(マインド)を11月より北米に、09年初頭には欧州に投入する。PND市場に一石を投じる新型通信ナビ投入の狙いについて、パリモータショーのクラリオンブースで開発担当者を取材した。

クラリオンMiNDは、インテルAtomプロセッサ(PCと同じx86命令セットアーキテクチャに対応するモバイル用CPU)とリナックスOSを組み合わせた通信対応のナビゲーションデバイスだ。同社は、Windows CEベースのPNDをラインナップに用意しているが、MiNDの成り立ちは従来のPNDプロダクト由来ではない。
 
「MiNDは、これまでのPNDではなく、MID(Mobile Internet Device)のプラットフォームを利用しています。ただ、利用シーンはクルマが中心ですから、ハードの仕様やUIまわりを車載用に最適化させています」(商品企画部マーケティンググループ課長の岡田元己氏)。
 
その名称がMobile Internet Navigation Deviceから由来していることから分かるように、MiNDが目指すのは“インターネットとナビゲーションの融合”だ。

通信機能としてWiFiとBluetooth 2.0 EDRに対応し、FireFox3ベースのブラウザを標準搭載。インターネットで地図のAPIを利用して目的地検索をおこない、MiNDのナビに取り込んで、リアルタイムの情報を取得することが可能だ。

「従来のカーナビは、メディアに入っている情報しか検索できません。いま移動したいのに、過去のデータベースしか検索できないのです。しかも何GBもデータを保存しておきながら、そのうちで使われる情報はほんのわずか。そのうえデータベースはとても高価で購入者の負担になっています。

MiNDでは、インターネット検索の結果を取り込むことで最新のPOI(施設情報)の中から目的地を設定でき、またガソリン価格や天気、あるいは目的地周辺のイベント情報などが取得できます。インターネットを取り込むことで、私たちは豊富な選択肢からカーナビの新たな方向性を実現する技術を手にすることができたのです」(岡田氏)

《北島友和》

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