【エッセンモーターショー08】ブラバスがEVスポーツカーをチューニング

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ブラバス社は29日に開幕する欧州最大のチューニングカーショー、エッセンモーターショーに『テスラ・ロードスター』のブラバス仕様を出品することを明らかにした。

ブラバスはドイツに1977年設立。メルセデスベンツのトップチューナーのひとつとして有名だ。最近ではスマートのブラバス仕様がダイムラーから発売されるなど、メーカーとの関係も深めている。

一方、テスラ・ロードスターは米国のベンチャー企業、テスラ社が2006年7月に発表した2シーターのオープンスポーツカー。エンジンではなく高性能モーターによって、フェラーリやポルシェにも負けない運動性能を実現しているのが売りだ。

ブラバスにとって、電気自動車のチューニングは今回が初。それだけに基本的なメカニズムには手を加えず、スポーティな雰囲気の演出に力が注がれた。

注目すべきは「サウンドジェネレーター」。電気自動車は音もなく静かに走るのが特徴だが、スポーツカーファンにはそれが物足りない部分。そこで、V8、レーシングカーなど4種類のエンジン音を、速度などの走行状況に応じて発生させられるようにした。

外観はブラバス流儀のドレスアップを施しており、リップスポイラー、リアウィング、ディフューザーは軽量なカーボン素材を使用。ボディはマットホワイトに塗装し直された。バンパー内にはLEDライトが追加されている。

タイヤはピレリ製「P-ZERO」で、サイズはフロントが215/35ZR18、リアが255/30ZR19。インテリアはレザー&アルカンタラ素材を使用し、スカッフプレートには発光式のブラバスエンブレムが添えられた。

ブラバスがメルセデスベンツに次ぐパートナーとして、テスラ社を選んだのは興味深い事実。スポーツカーに電気自動車の時代到来を予測した、先読み行動といえそうだ。

《森脇稔》

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