【新聞ウォッチ】トヨタの“エンスト”で下請け“ショック死”

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年11月7日付

●トヨタ営業益74%減今期見通し、1兆円下方修正(読売・1面)

●社説:企業中間決算/あのトヨタですら大幅減益に(読売・3面)

●自動車業界漂う暗雲 トヨタ、拡大路線転換 8社減益募る危機感(朝日・13面)

●世界不況想定超え 米ビッグ3 合併効果に疑問の声(毎日・3面)

●自動車各社の業績悪化、日本全体へ波及(毎日・12面)

●GM人員削減か「重要項目」きょう発表(毎日・12面)

●保護主義的? オバマ政権、北米、一層苦戦か(産経・3面)

●ガソリン141円、10円超、安く(東京・3面)

●「ライフ」を改良 ホンダ、視界の良さなど配慮(東京・7面)

●雇用破壊:福岡・トヨタ工場の地元、「派遣」消え街ガラ空き(東京・25面)

●トヨタ株急落、NYで一時17%(日経・7面)

●トヨタ、期間従業員3000人に半減、国内、来年3月までに(日経・13面)

●オリックス自動車、「カーシェアリング」法人比率5割に拡大5年で4倍の800拠点(日経・15面)

●自動車部品も下方修正、今期予想ケーヒン純利益半減(日経・17面)

●就職戦線異状あり 景気後退で採用抑制(日経・39面)

●訃報:大須賀二朗氏(元ダイハツ工業社長)83歳(日経・39面)


ひとくちコメント

トヨタ自動車の09年3月期連結決算の業績予想で本業のもうけを示す営業利益が7割減を見込むなど、従来予想を1兆円下回る大幅下方修正した。きょうの各紙は「トヨタ・ショック」を伝える記事が紙面をかけ巡っている。

「トヨタ営業益74%減」などの大見出しで読売、朝日、毎日、東京が1面トップで報じたほか、総合面では東京が「金融危機『稼ぎ』すっ飛ぶ、下半期わずか180億円」などと掲載。経済面でも「『勝ち組』トヨタ失速」(読売)、「巨人トヨタにも激震」(産経)、社説では読売が「あのトヨタですら大幅減益に」と中間決算を総括している。

日経によると、渡辺捷昭社長は「まさに時代が変わった。急速に逆回転している」と幹部社員向けに異例のメッセージを伝えたと報じているが、トヨタは渡辺社長を委員長に「緊急収益改善委員会」を発足させた。お家芸の「乾いたタオルをさらに絞り出す」のが狙いであるが、それでもトヨタは5000億円弱の純利益を稼ぎ出す見込みで、現在手元資金としても4兆円もの“埋蔵金”がある。

毎日は「トヨタがくしゃみ→下請けは風邪→孫請けは重体」と愛知県豊田市の3次下請けの会社社長の言葉を取り上げて「自動車メーカーの業績悪化は、多数の企業に打撃を与える」と報じている。トヨタが“エンスト”すれば“ショック死”する下請け企業も続出する。「いまだかつて経験していない」(木下光男副社長)大幅な下方修正に危機感を募らせているのはトヨタの正社員よりもむしろ期間従業員や下請けなどの取引関係者だろう。
《福田俊之》

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