ブリヂストンは、同社が開発した安全性と燃費を改善する最新構造タイヤが全日空(ANA)グループが運行するボーイング『777-300ER』型機に採用されたと発表。メインタイヤに装着した初号機が8日から、成田 - 香港路線に就航した。
今回装着されるブリヂストンの航空機用タイヤは、内部に高弾性・高強力繊維を用いてより高い安全性を確保するとともに、耐摩耗性の向上による着陸回数の増加や軽量化による燃料消費量の減少を実現するとしている。
この最新構造タイヤをボーイング機で採用するのはANAが世界初となる。
ボーイング777-300ER型機の主脚には、片側6本、合計12本のメインタイヤがあり、全数を従来型のタイヤから交換することで、約80kg機体重量が軽くなる。
ANAは2009年度10月をめどに、長距離運航を行うボーイング777-300ER型機13機全てに、この最新構造タイヤを順次装着する予定。装着完了後は年間約105キロリットル(ドラム缶約530本)の燃料消費量を削減できる。