ヨーロッパ車としてはコンパクトSUVだということですが、日本では、細い道路へ入って行くのをためらいたくなるような堂々としたボディサイズです。
外観前後のデザインは、他のVW車の印象を受け継いだ、VWであることが一目でわかるキリリとした印象に好感が持てます。
リヤシートのシートアレンジは、ごくごくオーソドックスな形態ですが、オフロードを含めた種々の道路条件の中を走ることを想定しているクルマですから、こんなものでいいのかもしれません。
60km/hくらいで走ることのできる、やや荒れた道路を走ったときの乗り心地に、やや唐突感があるような感じがすることが、ちょっと気になりますが、おそらく市街地走行が大半でしょうから、このあたりには目をつぶってもいいのかもしれません。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
長嶋達人|自動車ジャーナリスト
1942年東京生まれ。自動車雑誌編集、自動車整備工場整備士、フロントマンの後、フリー自動車ジャーナリスト。チューニング、メンテナンス、メカニズム等の記事を中心に、多数の自動車雑誌に執筆。現在まで、自動車メカニズム関連単行本執筆10冊以上。過去個人所有したクルマは、5.7リットルV8エンジン搭載の米国製スポーツカー、国産ディーゼルエンジン搭載車、軽自動車など、好みの方向性に対する節操もなく十数台。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。二級ガソリン自動車整備士。