【D視点】花電車?…マツダ ビアンテ 新型

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人の行く裏に道あり花の山

服飾では大きな柄のアパレルが瞬く間に広まった。テレビの女子アナは最新デザインを身にまとってセンスのよさを競っているつもりであろうが、版で押したように同じようなものを着てしまう見識を疑う。

尻すぼみの国内マーケットで中型ミニバンが好調なので、ミニバンを投入したい気持ちは理解できないわけではない。しかし、流行に乗ってアパレルを楽しむのに目くじら立てるのは大人気ないとしても、流行に乗ってミニバンに社運を賭けるとなると、見過ごすことは出来ない。

ブームは峠を越すと一気にしぼむのが世の常なのだ。ミニバンブームの今だからこそ、敢えてミニバンを避ける選択肢があったはずだ。多くの人がよいと考えることに逆らうのは勇気がいるが、敢えて違った道を選び決断するのも経営者の資質であり責務でもあろう。

時代に逆らって豪華なデザインを選択したのは、勇気というより、儲け頭か。原価に余裕のあるミニバンゆえの、安易な選択であったような気がする。“人の行く裏に道あり花の山”の諺をもう一度噛締めたい。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』をこのほど上梓した。
《松井孝晏》

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