日産自動車は6日、後輪駆動ハイブリッド車の実験車両を報道陣に公開した。同社は2010年度に日本及び北米で同社初となる後輪駆動のハイブリッド車を発売する予定。
同社が開発したハイブリッドシステムは、駆動用・回生用を兼ねる1つのモーターとエンジン、トランスミッションを2つのクラッチでダイレクトに接続したパラレルハイブリッドシステム。
モーターと2つのクラッチを走行モードに合わせて切り替え、モーター走行、エンジン走行、減速時のエネルギーの回生を適切に行なうことで燃費向上を実現するとともに、加速時には、モーターとエンジン両方の動力を使うことで、高い動力性能を発揮する。
さらに、エンジンとモーター、トランスミッションがトルクコンバーターを介さずにダイレクトにつながっているため、レスポンスのよいリニアな加速を実現できたとしている。
今回公開したハイブリッド車の実験車両は、同社が目指している「意のままに操る走りの楽しさを追及しつつ、環境性能を向上させること」を目的に開発を進めている。