三菱ふそうトラック・バスは5日、普通トラック「ふそう」の動力伝達装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、1991年9月27日 - 2005年11月2日に製作された1万7318台。
低床式後2軸駆動車の後前軸と後後軸間のプロペラシャフトを接続するコンパニオンフランジで、ピニオンギヤシャフトおよびスルーシャフトのねじ部の強度および締め付けトルクが不適切なため、後前軸と後後軸間のプロペラシャフトが脱落して走行不能となるおそれがある。
全車両、後後軸の終減速機一式と後前軸のコンパニオンフランジ一式を対策品と交換する。
不具合発生件数は34件で、市場からの情報で発見した。物損事故が2件起きている。2003年1月と2004年10月にリコールした案件だが、対策が不十分であることが判明したため、対象範囲を見直して再度対策を実施するもの。