日産自動車は、ドイツのニュルブルクリンクサーキット北コースにおいて燃料電池自動車の『エクストレイルFCV』でタイムアタックを行い、燃料電池車(FCV)としての最速ラップタイムを記録したと発表した。
エクストレイルFCVは、水素スタックで発電された電気が動力源、最高速度は150km/h、最高出力は90kW(120PS)、最大トルクは280Nm。水素は350気圧の高圧タンクに詰められている。
一周20.8kmのコースは、全面ウェットでハードなドライビングには厳しい状況。通常のストリートタイヤを装着したエクストレイルFCVは、11分58秒というタイムを記録した。
レーシングドライバーのフランク・アイクホルトは、「FCVを運転するのはこんなに快適だとは思わなかった。いくつかのアップヒルセクションには難しい部分もあったが、速度は十分に速かった。コースが濡れていなければ、30秒から40秒は更に短縮できたと思う」とコメントしている。
ちなみに日産『GT-R』では、4月16日、17日に実施した走行テストで、7分29秒を記録している。