11日より発売開始される『iPhone 3G』。App Storeのアプリはゲームなど有料アプリが多数を占める。安いものは115円、高いものは1700円というプライスタグがついているものもある。
注目のナビゲーションカテゴリーに属するアプリは15種類。1700円と最高値をつけるのは「iTrans」シリーズの2種類、一方、無料ダウンロードアプリはTripAdvisor LLC、駅探エクスプレス、そしてナビタイム。
ナビタイムアプリのトップメニューは、ナビ、地図スポット検索、乗換/時刻表、ドライブ、もっとナビタイム、登録/インフォメーションの6種類。縦位置でも横位置でも利用できる。
この中で地図スポット検索や乗換/時刻表などは、ケータイアプリのナビタイムと同じく無料で利用できる。そのほかドライブのガソリンスタンド検索やもっとナビタイムの特集スポット映画検索、新着情報も無料利用で楽しめる。
一方、徒歩と公共交通機関を利用するフルナビなど一部機能はクレジットカード番号入力を求められ有料となる。アップルが提供するApp Storeの課金は、ダウンロード時の課金に限られ、ナビタイムのような毎月○○円というような定額課金の仕組みが無い。そこでアプリメーカーは個人認証の仕組みとカード経由の課金の仕組みの開発が必要になってしまう。フルナビが利用できる新バージョンは1 - 2か月待つ必要があるようだ。
地図サービスに関してはiPhone、『iPod touch』ではgoogle mapsを利用したアップルの純正アプリがプリインストールされている。このサービスとナビタイムの地図サービスの違いはズバリ地図の描画方式の違い。地図1枚につき1枚の地図画像をダウンロードするラスター方式をとる純正のmapsに対して、ナビタイムは地図のベクトルデータを端末上ソフトで展開して描画する方式を採用した。3D表示や縮尺変更、スクロールなどがスムーズに行えるメルットがある。
もうひとつ、地図サービスを使う上で重要なのはPOI情報、地点情報のデータベース量だ。タウンページを上回る量のポイントデータやガソリンスタンドの直近価格など、ナビタイムの強みを最大限生かしたサービスで純正アプリに挑戦している。
このアプリ、iPod touchでは使えず、iPhone専用となっている。iPhoneを入手したら真っ先にダウンロードしたい便利アプリである。◆