ホンダのコンパクトミニバン『フリード』には5人乗り仕様の「フレックス」が設定される。フリードの開発責任者安田浩志さんは「フレックスはサードシートがない分、荷室の横幅を最大限に使うことができるのでアウトドアスポーツを趣味とする人には最適のグレードです」と語る。
先代モデルにあたる『モビリオ』では、レジャーユースをメインとする別車名の『モビリオスパイク』が設定され、外観も大きく差別化されていたが、フリードではフレックスというグレード名だけが付くことになり、外観も大きな差別化は行なわれていない。
安田さんは「フレックスには泥や水滴が付いても簡単に拭き取ることができるワイパブルマットや、自転車などの固定に便利なタイダウンフックを設定しています。さらにフレックスには『フィット』や『エアウェイブ』で好評のスカイルーフ車もオプションで用意しています」とコメント。
モビリオはファミリー志向の強いスタイリングを採用していたこともあり、スパイクとは違うクルマとして販売されていたが、フリードは落ち着いたエクステリアデザインを採用しているので、同じ車名でも売り分けができると判断したようだ。さらに同じボディパネルを採用することで、生産コストも抑えることができる。