2008年、トヨタはF1以外にも多くのモータースポーツ・カテゴリーに参戦する。7日、記者会見が開催された。
まず、昨年から最高峰シリーズにも参戦している米国のNASCAR。冠スポンサー変更によって今季はスプリント・カップと名を変え、すでにシーズンは開幕。5チーム11台の布陣で参戦、9日の第4戦(アトランタ)では強豪のジョー・ギブス・レーシングのカイル・ブッシュがトヨタとして、そして日本車として初優勝をなしとげた。
なおNASCARでは、ネイションワイド・シリーズ、クラフツマン・トラック・シリーズにも、トヨタ車が継続参戦中。
続いて国内ではSUPER GT(スーパーGT)。GT500には今年も6台のレクサス『SC430』を投入して、昨年失ったタイトルの奪回を目指す。ホンダで07年のチャンピオンとなった伊藤大輔を獲得するなど、ドライバー布陣は大幅強化。
「トヨタに移籍したからには、トヨタでチャンピオンになります。そして、お客さんに『さすがトヨタ!』と思ってもらえるようなレースを、ここにいるみんな(ドライバー)とやっていきたい。トヨタの伊藤大輔でした!」
トヨタのSUPER GTドライバーによって構成される組織、TGDAの会長となった脇阪寿一(02、06年王者)からは「SUPER GTをひとつのきっかけにして、クルマの楽しさをファン伝えていくことができれば」という、レースを超えた抱負・展望も語られている。
なお、GT300には今季第2 - 3戦から新たにレクサス『IS350』が投入される予定だ。
その他、フォーミュラ・ニッポン、全日本F3、FCJ=フォーミュラチャレンジ・ジャパンには例年どおりの参戦・サポート体制をとる(Fニッポンについては今季からシリーズパートナーとしても参画)。ネッツカップヴィッツレースも引き続き開催。また、昨年の十勝24時間レースで総合優勝するなどしたハイブリッドレーシングについても、今季はレース参戦こそしない予定だが、その開発が鋭意継続される旨が発表されている。