JFEコンテイナーとJFEスチールは、国内で初めて、ドラム缶用高張力鋼板(ハイテン材)を使用した高強度ドラム缶を開発したと発表した。
資源価格が高騰する中、省資源の観点から、ドラム缶の薄肉化や、リユースの促進に対する強いニーズが強まっている。
今回開発した高強度ドラム缶は、こうしたニーズに応えたもので、製缶時には軟質(加工性を確保)でありながら、最終製品となった時点では高強度となる画期的なドラム缶だ。
開発では、JFEスチールの高度な鋼中成分調整技術や鋼板の焼鈍制御技術をもとに、通常は添加されない特殊元素を活用、製缶後の焼付工程で鋼板を高強度化することにより達成した。
今回開発したハイテン材は、薄肉ドラム缶(商品名『エコフェザー』)を含む1.2mm以下の板厚、内面無地缶だけでなく、全ての内面塗装缶に適用可能。