今回の『Cクラス』では「アバンギャルド」と「エレガンス」のふたつの顔を持つのが特徴だが、走りについては大きな違いはない。タイヤサイズは異なるが、搭載エンジンやトランスミッションなどは共通だからだ。
Cクラスに乗り始めてすぐに感じるのがボディのしっかり感。従来のCクラスもボディ剛性の高さは特筆モノだったが、さらに優れたボディが作られた。このしっかりボディが乗り心地のよさなど、さまざまな面に大きく貢献している。
C200系に搭載されるコンプレッサー仕様のエンジンは、1.8リッターの排気量のわりに低速域からトルク感のある走りを実現し、そのトルクが滑らかに高回転域まで維持される。ラグやショックもなく伸びていく感じは、大排気量エンジンに乗っているような印象だ。
Cクラスが従来から持つ価値に加え、「アジリティ」を新しい価値として提示し、スポーティな味付けの足まわりに仕上げたのも注目される点だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。