インドのタタ・モーターズが開発した「28万円」の超廉価車『ナノ』について、スズキの鈴木修会長は24日東京で行った新年会見の席上「(報道を通じて)見た感じは立派な車、さぞかし売れると見ている。」とコメントした。
ただ、クルマの価格破壊になるのかという質問に対しては「そういうことにはならない」と述べた。その理由として「世界的な環境や安全規制、さらには原材料の高騰にどう対処していくかという課題がある」と説明した。
スズキとしては「実車を見たうえでじっくり考えたい。あわてる必要はない」と、当面は静観する構えだ。
一方で「インド市場は一段と競争が激化する」としたうえで、スズキとしては「小さいクルマだけではいけないので、フルラインでやっていく」と述べ、上級車の投入など商品ラインの拡充に取り組む方針を示した。