07年マン島TTレースに出場、完走したサイドカーが、18日まで展示されている。場所は埼玉県熊谷市役所。
ライジングサンレーシングの渡辺正人選手(同市玉井在住)と吉田秀幸選手(同市出身)が乗車した「LRC-F2-KUMANO」だ。両選手はこのマシンと共に、マン島TTレース・サイドカーレースに、日本人で31年ぶり2組目の出場を果たした。
サイドカーレースは、国内では参加者は数少ないが、コーナーリングのスピードはオートバイより速く、ヨーロッパの一部では熱狂的に支持されている。操縦には運転するドライバーとパッセンジャーの息のあった協力が必要。コンビネーションが乱れるとコースアウトの危険もあり、緊張感にあふれたレース展開が魅力だ。
レース用のサイドカーは、二輪車メーカーなどで量産しているものではなく、エンジンやフレームを組み合わせて1モデルずつ作り上げる。オートバイに付属する公道走行用とは構造がまったく違い、展示されることも珍しい。
ライジングサンレーシングは、三宅島で開催された「チャレンジ三宅島'07 モーターサイクルフェスティバル」にも参加し、「LRC-F2-KUMANO」に大会名誉会長・石原東京都知事も試乗した。
当日は、両選手らも展示車両に付き添い、展示車に乗り込むこともできる。TTレース参戦の様子を撮影したDVDの上映や写真パネルの展示もある。
熊谷市は、市役所ホールを同市にゆかりのある人々を応援し、市民に知らせていくために役立てるために開放する予定。サイドカーの展示は、その最初の試みだ。