トヨタ自動車は東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2007」(13日-15日)にプラグインハイブリッド車をはじめ、エコ関連商品を展示した。
その中で、来場者が意外と思って関心を寄せたのが“芝”である。なんでもこの芝はトヨタが開発したもので、「TM9」と名付けられている。草丈が一般品種の半分以下にしか生育せず、施肥量も半分以下ですむという省管理型コウライシバだ。しかも芝の下にはターフマットをつけ、施工もしやすいようにしてある。
重量も1平方メートルあたり35kgと軽量で、「屋上緑化やベランダの緑化には最適でしょう」とトヨタ関係者は語り、今後、都心の緑化のために販売を徐々に広げていくという。
収益のほうも、バイオ事業全体ではなかなか採算がとれていないが、「緑化事業はある程度確保できている」(同)そうだ。そして子会社のトヨタルーフガーデンは「単年度で黒字化」(同)を達成している。
夏になると、都心はヒートアイランド現象で熱中症が続出するなど、熱対策が省エネの観点からも大きな課題になっている。屋上緑化はその一つの解決策であり、トヨタの芝が脚光を浴びる日が近いかもしれない。