三菱自動車がフランクフルトに続き、東京モーターショーに展示したコンセプトカー『CX』。リアもフロントにエンド負けず個性的なデザインで、上下分割開きのガラスハッチを備える。
デザイン部マネージャーの森昇さんは、について、「上下開きのテールゲートを視覚的に表現するためにも、ガラスハッチにしました。鉄板はタフな演出になると思いますが、都会的なガラス建築のイメージを狙っているんです。また、T字型の輪郭にすることによって、ショートオーバーハングや、タイヤとフェンダーの“しっかり感”が出ると思います」と言う。
SUVといえばアウトドアに出かける話になるが、CXではラゲッジをあまり確保していない。その理由は、「まずハッチの使いやすさを重視しました。それに加え、フロントシートメインに乗る車なので、車体後半のスタイリングの自由度が比較的大きい。そこでクラウチングスタイルのシルエットを強調しているんです。マンガの中で出てくる前のめりになっているクルマのような、いきいきとした動的表現をしています」と森さん。