新型フィアット『500』が、オートモーティブ・サークル・インターナショナル(ACI)から「ユーロカーボディ賞2007」を受賞した。
これは乗用車ボディを評価する世界で最も権威のある賞で、ACIが10月16日から18日までドイツ・フランクフルトのバドノイハイムで開催した第9回フォーラムの席上で授与された。同フォーラムの参加者は、乗用車ボディの設計、素材、工程および製造などの専門家約600人にのぼっている。
フィアット500が、世界15社の自動車企業から集まった600人の専門家から獲得した評価点は50点満点で38.33点だった。Aセグメントで唯一の受賞車で、日本、アメリカ、ヨーロッパそしてロシアから応募した競合車11モデルよりも優秀という評価を受けた。
専門家がとくに高く評価したのは、NCAPの5ツ星を獲得した革新的なボディー骨格と11級の保険負担査定だった。
この賞の最終審査の際には、ボディー骨格の現物を展示し、各社のプレゼンテーションと審査検討の時間を利用して、その細部まで観察できるようになっている。評価基準は23項目あり、これを「革新的素材の開発と応用」「開発・設計の革新的手法」「製造工程に応用される革新的考え方」「安全、人間工学、音響面の快適さや質といった顧客にとって重要な価値」「工業的・技術的な要件のプレゼンテーションのわかりやすさと質」と大きく5つの分野にわけて判定している。