【マイタック『Mio』インタビュー】「Windowsの豊富な開発リソースが我々の強み」Mio Technology社 李敬平氏

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ここ数年、グローバルのカーナビゲーション市場で注目されているのが、コンパクトでシンプルな専用機PND(Personal Navigation Device)だ。この分野は急速に発展しつつ、市場競争も熾烈であり、現在はアメリカのガーミン、オランダのTomTom、そして台湾マイタックグループのMio Technologyが「グローバル市場での3強」になっている。この3社の中で、Windows Embedded CEをベースに使い、市場競争力を高めているのが、Mio Technologyである。ITS世界会議が開かれた北京において、同社の副董事長李敬平氏に話を聞いた。


----- これまでPNDの市場では欧米メーカーが強い、という状況だったわけですが、最近になってMio Technology(以下Mio)の存在感が強くなっている。その理由はどこにあるのでしょうか。

李) 我々が急成長している理由のひとつには、Mioの母体であるマイタックが、もとはPC関連のOEMメーカーであったということがあります。マイタックは台湾随一の(PC OEM)メーカーとして、この分野でも名だたる企業を顧客にしていました。

その後、2001年から我々は将来戦略として『モバイル市場』にフォーカスしました。PC分野で培ったノウハウを、様々なモバイル機器の開発や製品化に注ぐ。そのように経営方針の転換を図ったのです。特にGPSナビゲーション分野は、当初から重要視しており、開発に注力してきました。

---- なるほど。もともとPC開発・製造を軸としたメーカーとしての素地から、PND市場の開拓に乗り出したわけですね。

李) ええ。ですから、我々はPCとの連携や(将来的な)通信サービス連携などについて、柔軟な姿勢を持っています。このあたりは組み込み式の古典的なカーナビゲーションとも違う部分です。PNDという新たな概念でみれば、我々は先導的なポジションにいると言えるでしょう。

---- PND市場では、TomTomとガーミンがライバルとなるわけですが、これら競合他社に対して、Mioの競争優位性となる部分はどこですか。

李) 弊社の特徴として、Windows Embedded CEをOSとして採用し、オープンなプラットホームの上に開発環境を持っていることがあげられます。Windowsの豊富な開発リソースが利用できますので、低コストで、なおかつ使いやすく高機能な製品が作れます。これは商品力の拡大にも繋がりますから、さらに市場競争力を得るための「販売量」を確保することにもなります。

---- PNDのビジネスはPCに似ている部分がありますから、販売量は重要ですね。

李) その通りです。我々の販売量は2005年には200万台に達しており、2006年には400万台になりました。2007年は800万台の見込みです。来年にはグローバルでのPND市場規模は4000〜4500万台規模になると予想していますが、我々は1800万台を生産する計画です。これらの生産量はOEM供給も含めたものですが、(生産・販売台数の)数字だけ見れば世界第一位と言えます。

---- 『ミオ・デジウォーカ』という自社ブランド以外のものも多いわけですね。OEMと自社ブランドの販売比率は現在どのような状況でしょうか。

李) 弊社がPNDビジネスをはじめた頃は、OEMの占める比率は70%くらいでした。現在はその状況が逆転し、自社ブランド比率が約70%、OEM供給が約30%という状況になっています。

---- Mio Technologyでは当初からWindowsプラットホームを採用しているわけですが、この部分が今後のPNDの進化や、他社との競争において、さらに重要になってくると考えていますか。

李) 今後、PNDに求められる機能は多様化することが予想されます。そうなった時に、OSがWindows CEベースであることは、ソフトウェアの自由度が高いという点で優位性を持つと考えています。例えば、自社開発ソフトウェアを複数のラインアップで共有したり、他社が持つソフトウェアを購入して組み合わせることもできる。Windowsの開発環境が整っていることを鑑みれば、ソフトウェア開発のアウトソースも容易です。このように求められる機能、すなわちソフトウェアの量が増えるほど、Windows CEを採用している利点が大きくなるでしょう。

我々が力を注ぐモバイル機器には、PNDと同様、PDAやスマートフォンもふくまれます。この大きな3つのデバイスを我々はすべてWindows CEベースで展開しています。スマートフォン市場が拡大するにつれPNDのビジネスにも量の競争力が拡大するというわけです。
《神尾寿》

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