ホンダは、スモールカーの『フィット』を6年ぶりにフルモデルチェンジし、26日から発売すると発表した。
2代目となるフィットは、人間のためのスペース確保を最重要視するホンダの「MM思想」を受継ぎ、理想のスモールカーを目指して開発した。激戦のスモールセグメントで、新たなベンチマークとして、パッケージング、ユーティリティ、ドライビングを、大きく進化させたとしている。
パッケージングは、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを引き続き採用し、さらなる空間の広さと使い勝手の向上を追求してロングホイールベース&ワイドトレッドとしながら、最小回転半径4.7mというスモールカーならではの取り回しやすいサイズとした。
フロントピラーを前方に配置し、広々とした室内空間と爽快な走りを感じさせるエクステリアデザイン、室内のレイアウトの工夫によりさらにミドルクラスセダンに匹敵する室内空間を目指した。
ユーティリティは、シートアレンジでは4つのモードが可能な「ウルトラシート」の使いやすさをさらに向上させるとともに、荷室は用途にあわせ3つのモードに使い分けられる「ウルトララゲッジ2」を新たに採用した。
走行性能は、最高出力100PSを発生する新開発の1.3リットル「i-VTEC」エンジンを搭載した。新開発のトルクコンバーター付CVTトランスミッションとの組み合わせにより、快適な走りとクラストップの24.0km/リットルの低燃費を両立した。また、ボディ剛性や衝突安全性能を高めながら、従来モデルと同等のボディ重量とした。シャシーも新設計した。
また、新開発の1.5リットルi-VTECエンジンや専用サスペンションなどを搭載し、デザインや質感を高めながら、よりスポーティで上質な個性を際立たせた「RS」(ロードセイリング)も新たにラインアップする。
フィットは、2001年6月に日本で販売を開始。現在では中国やブラジルなど、5か国6拠点で生産しており、世界で約115か国、累計200万台以上販売している。
新型フィットの国内販売目標は月販1万2000台。
価格は119万7000 - 178万5000円。