新型日産『スカイラインクーペ』のエクステリアは、全体的な雰囲気こそセダンと共通の方向性を感じさせるが、実際にはほとんどがクーペ専用に設計されている。
セダン同様にフロントマスクとサイドシルのデザインは2種類用意されており、グレードによって分けられている。
フロントマスクはヘッドライトやフロントグリルがクーペらしいシャープなデザインになり、フロントフェンダーもセダンにはない、グラマラスなラインを描いている。リヤフェンダーもショルダー部分が強調され力強さを増している。
スカイラインクーペの開発責任者を担当した、商品企画本部の大澤辰夫さんは「スカイラインクーペとセダンのボディパネルの共通点はドアノブだけです。ほかの部分はすべてクーペ専用にデザインされています」
「クーペならではの低く構えるようなデザインを実現するために、クーペにはポップアップエンジンフードを採用したり、後席まわりのキャビンを絞り込んでリヤフェンダーにボリューム感を持たせています。クーペの抑揚のあるデザインも、大きなセールスポイントといえるでしょう」とコメント。
ボディサイズもセダンに比べ、クーペのほうが全長は100mmも短く、全高も60mmも低い。それに対して全幅は50mmも拡大されているので、クーペのほうが大幅にボリューム感がある。確かにこの魅惑的なエクステリアも、大きな売りになりそうだ。