GMのオンスターに新機能…説得力

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GMがカーマルチメディアとして提供しているオンスターに、2009年から新機能が追加される。「盗難車両を停止させ、窃盗犯に車を返すよう説得するシステム」だ。

オンスターは現時点でもGPSを用いて月間で700から800台の盗難車両の位置を特定し、取り戻すことに役立っている。新たな機能は、車を盗まれた人が通報すると、オンスターのメインコンピュータから自動的に警察に連絡され、エンジン制御に介入して車を動かなくさせるというもの。

同時に車のオーディオから「すでに警察が追跡を始めているので諦めるように」とのメッセージが自動的に流れる。GMでは20ほどのモデルにこの新型オンスターを搭載予定で、将来的にはすべてのモデルで利用可能にするという。

GMは現在、車がスローダウンする前にラジオから「車が強制的に停止する」というメッセージを流すべきかどうか検討中。窃盗犯が車が停止することを悟り、安全な場所に車を誘導してくれることを願っての機能だ。

この新機能に関して、ユーザーは追加するかどうかのチョイスがあるが、GMが事前に行ったリサーチでは95%がスローダウン機能を「利用したい」と回答した。追加機能を加えても、オンスターの利用料金は月に16ドル95セント(初年度は無料)。

さらにGMのオンスター部門では、この機能を他社のカーマルチメディア、盗難防止システムにも追加機能として販売したい方針だという。アメリカでは盗難車両の位置特定としてはロージャックが最大手だが、この技術に関心を寄せている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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