三菱自動車は、1日に『ランサーエボリューションX』を発表した。これで92年より開始したエボリューションシリーズは15年続き、10代目になる。「エボファンからも、ラグジュアリーを求める声が聴こえてきた」と、商品計画部の大平氏は言った。
ターゲットユーザーは、メインユーザーである20歳から30歳代モータースポーツ実践層に加え、高級でスポーティなクルマを求める40歳から50歳代が台頭してきた。さらに大平氏は「エボが第二世代(エボIV−VI)から第三世代(エボVII−IX)になるまで、96年からの10年間で、購買層の多くに20歳代より30歳・40歳代のユーザーが増えてきた」という。
「ライバル車種に関しては、足を一歩海外へ移せば、ポルシェ『911』、BMW『M3』・『M5』、アウディ『S4』等が競合する」
これら2つの傾向から、“上質”な世界を目指すために、「レザーコンビネーションインテリア」等のパッケージオプションや、「ツインクラッチSST」というATミッションを用意している。後者に関してはどのようなユーザーでも気持ちよく、安全に走れることも目指したという。
ランエボは、世界に向けて発信するスポーツセダンとしての条件を着実に満たしてきているようだ。