JFEスチール、三井物産など、中国でシリコンマンガン生産体制を強化

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JFEスチール、三井物産、オルドス電力冶金股分有限責任公司は、3社の合弁会社「内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司」のシリコマンガンの第2工場を建設、清算能力を増強すると発表した。今後、中国当局から許認可を取得後、年内を目途に1500万米ドルの資本金を約3000万米ドルまで増資する予定。

第2工場は、2006年7月から稼動中の第1工場と同規模の年間7万5000トンを予定、2008年末の商業生産開始を見込んでいる。

本工場の稼動により、オルドスEJM社は、第1、第2工場あわせて年間15万トンのシリコマンガンを生産する中国最大規模、世界でも有数のシリコマンガン工場となる。

JFEスチールでは、製鋼工程でのマンガン添加、脱酸剤として、年間約9万トンのシリコマンガンを購入・使用しており、オルドスEJM社製品を中心に輸入している。最近の中国での鉄鋼業の急激な伸長に伴って中国国内でのシリコマンガン需要が急増、安定的な供給源の確保が課題となってた。今回第2工場が加わることで、JFEスチールグループとしてシリコマンガンの安定調達体制が強化される。

三井物産では、日本向けを中心にマンガン系合金鉄を供給している。オルドスEJMの第2工場拡張へも出資参画することで、JFEスチールグループを始めとした顧客へのシリコマンガン安定供給基盤をさらに強化する。

オルドス社は、中国中央政府の西部大開発政策に沿って内蒙古自治区オルドス市の豊富な石炭を利用した火力発電所の電力による合金鉄生産プロジェクトを推進しており、既に生産中のオルドスEJM第1工場、フェロシリコン、シリコンカーバイド工場に加え、オルドスEJM第2工場立ち上げにより同社の合金鉄生産体制をさらに拡大する。

《レスポンス編集部》

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