【ホンダ フィットプロト詳報】ミニバンなみの開放感

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新型『フィット・プロトタイプ』のスリーサイズは、現行モデルに対して全長が+55mmの3900mmに、ホイールベースが+50mmの2500mmにわずかに拡大されるいっぽう、1695mmの全幅、1525mmの全高はそのままとされた。しかしスーパーフォワードキャビンの採用によって、その優れたパッケージ効率はさらに大幅なレベルアップを果たしている。

フロントウインドが120mm前に出たうえに、ヘッドクリアランスは10mm、肩まわりも44mm拡大したことで、前席はミニバンのような開放感を感じさせる。Aピラー断面を20mm細くし、三角窓の面積を3倍に拡大したことから斜め前方の視界も上々。シートの高さ調整範囲が25mm増しの50mmとなり、角度が3度起こされたステアリングもチルト/テレスコピックの調整が可能となるなど、体型に合わせた着座姿勢の調整も容易だ。

後席も膝前のスペースを20mm拡大。シート自体も新設計とされ、乗り心地を向上させている。えぐられたようなカタチのドアトリムなどギリギリまでスペースを稼ぐ設計のおかげで、空間の余裕はクラス随一のものに。不満といえば、センタータンクレイアウトゆえに爪先が若干高くなることぐらいである。

スペアタイヤに代えてパンク修理キットを採用し、64リットルのフロアアンダーボックスを確保したことで、ラゲッジスペース容量は計427リットルにまで拡大している。後席ヘッドレストを埋め込み式としたこともあり、前席を最後部までスライドさせた状態でもワンタッチで後席の前倒しが可能となったのは、実際の使い勝手をよく考えた改良といえる。

素材の使い方やデザインなどの面で、落ち着きを増したいっぽうで若々しさを若干削いでしまった感があるのも事実だが、人見LPLが「ほかに負ける気がしない」というパッケージングの面では、ただでさえずば抜けている現行型からさらに大きく飛躍するものになったといっていい。

《島下泰久》

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