アウトドアユースに対応するユーティリティ性能と、高い走破性が自慢の日産ミドルサイズSUV、『エクストレイル』が2代目へとフルモデルチェンジを行なった。2代目も「アウトドアスポーツを満喫するためのタフギア」といコンセプトは踏襲されているが、あらゆる面での基本性能を大幅に高めているという。
マーケティング本部の清水仁行さんは「新型エクストレイルはモデル末期でも競合車のトヨタ『RAV4』や三菱『アウトランダー』を凌ぐ販売台数を確保してきました。したがって先代で評価の高かった、エクステリアデザインやアウトドアスポーツでガンガン使えるタフギアという方向性は変えることなく開発を進めました」
「その上で、4WDのシステムを大きく進化させ、ラゲッジスペースを拡大したり、細かい使い勝手を向上させるなど、クルマの基本性能に関わる部分は大幅に進化させています。これらの点が新型エクストレイルのアピールポイントとなります」
「新型もアウトドアスポーツを好む若者をメインターゲットととして、マーケティングを進めていきます。新型もライバルはRAV4やスバル『フォレスター』になってくるでしょう」とコメント。
確かに近年、SUVの車種は増え続けているがオンロード志向のクルマが多く、エクストレイルのようなアウトドアユースに適合させたミドルサイズのSUVは少なくなってきている。そのために大きなコンセプトチェンジを行なわなくても、強烈な個性と競争力の高さをキープできるというわけだ。