気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年7月19日付
●トヨタ、全工場停止、部品工場被災、日産、三菱の一部も(朝日・1面)
●プリウス充電家庭用コンセントから、実用化世界初トヨタが走行試験へ(朝日・11面)
●「アキュラ」販売を延期、ホンダ(毎日・10面)
●中部沖地震リケン工場直撃、カンバン方式もろく(毎日・11面)
●新興国展開、ホンダ加速、タイ・アルゼンチンにも工場建設 2010年中国市場に新ブランド(産経・9面)
●回収フロン漏れ、処理業者に勧告、自動車19社には指導(東京・3面)
●「ゴルフ」ワゴン全面改良(東京・8面)
●ガソリン140円台半ばも、石油元売り、卸値引き上げへ(東京・8面)
●トヨタ、リケンに300人、週明け再開へ派遣(日経・11面)
ひとくちコメント
新潟県中越沖地震の影響が自動車メーカーにも飛び火し、大きな打撃を与えている。
トヨタ自動車は工場が被災した部品メーカー「リケン」からの部品供給が途絶えたため、19日夕から21日未明まで国内の全12工場の操業を停止することを決めた。日産自動車やスズキ、三菱自動車、富士重工業、ダイハツ工業の5社も週末から週明けにかけ、生産の全面または一部休止に踏み切る。
きょうの各紙が1面などで大きく報じているが、リケンは、自動車の心臓部であるエンジンや自動変速機に組み付ける部品を製造。「エンジン部品で国内5割、変速機部品で7割のシェア」(日経)という。
それにしても、在庫をギリギリまでなくすカンバン方式だが、そのアキレス腱が改めて浮き彫りになり「緊急時の対応など危機管理が、メーカーの大きな課題」(毎日)となりそうだ。