10月29日深夜、新潟県刈羽村内の国道116号を走行中の乗用車が道路左側のガードパイプに接触し、横転する事故が起きた。この事故でクルマに乗っていた3人が死傷した。新潟県中越沖地震が原因で生じた道路の段差補修痕が事故の一因と推測されている。
新潟県警・柏崎署によると、事故が起きたのは10月29日の午後11時30分ごろ。刈羽村正明寺付近の国道116号を走行していた乗用車が道路左側のガードパイプに接触。縁石にも乗り上げ、その弾みで横転した。
クルマは大破。同乗していた21歳の男性と15歳の女性が全身を強打し、間もなく死亡、クルマを所有する22歳の男性も頭部骨折などの重傷を負った。運転は所有者の男性が行っていたとみられるが、救出が優先されたために特定されたわけではないという。
現場は中央分離帯が設置された片側2車線の直線区間。事故現場の約100m手前には今年7月の新潟県中越沖地震によって生じた段差があり、補修した後も若干の傾斜が付いていた。
事故の状況からクルマは高速度で進行していたとみられ、警察ではこの段差に乗り上げたことでハンドル操作を誤った可能性も考えられるとして、重傷を負った男性の回復を待って事情を聞く方針だ。